おじさん

一大事に困ったことがあって大学に直接聞くしかない。
電話番号たくさん書いてあってどれに書けたら良いのかわからないよ。

上から二番目の番号に電話して
どちらに連絡すればいいのかうかがったら
出たのが警備のおじさん。

「内線で繋ぎますね。」
でも係の人いなかった。

「係の人に直接聞いてくるから、そしたらこちらから連絡しますね。
30分もしないで電話しますから。」

ちょっと困ったことは10分も立たずに解決された。

ダメだと思った；_；
おじさんのお陰だと思った。



「元気だしてくださいね。」


最後のおじさんの一言が
ありがたくて、やさしくて、自分不甲斐無くて、
感謝することしかできなかった。
おじさんすごい。

ちょっとの一言でこんなに伝わるのに
私は、なんて、そのちょっとの一言が下手なんだろう。

ああ。
半ば悲しさと、半ば理想の素敵さが合わさって、
すこしでもそう近づきたいと思った。